2011年10月20日木曜日

猿の惑星/創世記〈ジェネシス〉

正直言って、ガッカリした。
なんの予習もなく、タイトルだけで映画館に足を運んでしまったので大失敗である。
 
私は、かつて遥か昔の「猿の惑星」が好きだった。
てっきり、そのシリーズの”創世記”物語だと信じきっていたからである。

”かつての猿の惑星シリーズ”は、五話からなる。
その一作目のチャールトンヘストンと、その衝撃的最後のシーンは、極めて有名であろうから、何も解説には及ばないであろう。

そして、二作目、三作目と、いつも終わりは、衝撃的なシーンで終わる。
 
確かに、作が続くにしたがって、B級映画っぽくはなっていったけれど、
タイムパラドックス的な(だから好きなのか?)物語と、
とりあえず整合性の取れた計五作のストーリー展開に、昔はそれなりに満足していたものである。

なのに、なに?また新しいシリーズを始めるの?
前シリーズと全く違うお話を始めるなら、少なくとも、
しっかり違うタイトルを付けてくれよっ。
ある意味、私からのクレームである。

ただ、さすがにあれから40年以上も経っていると、猿の表現が違う。
VFXのCGIで作り出す猿は、リアルを通り越してすごい。

が、その技術に力を入れすぎた結果か?ストーリー展開が甘いような気がしたのは、
私だけであろうか
 
違うよ、今回の物語は、猿の愛情や人間性の表現なんだよ、と言われれば、
確かにそれは認めざるを得ないけれど、
なんだか、衝撃的なストーリー展開を期待していたこの古いオヤジは、
なんだか物足りない映画でした。
 
今回まだ観ていない方は、
もうちょっと次回作の展開を見極めてから、まとめて見た方がいいような気がします。
 
P.S
しかし、この新シリーズ、これから何年かかって、何作作る気なんだろう。
 
20世紀フォックスは、前シリーズの一作目しか観ていない人を巻き込んで
これからも”猿の惑星”というタイトルで引っ張ってゆこうとするなら、
その思考は、今回出てきた猿以下だぞ。と、強烈な皮肉で締めくくらせていただきます。
 
 
PM 09:30:18