2025年8月6日水曜日

爽年

 
「娼年」「逝年」に続く三作目。

もう勢いで読んでしまってますわ。

「逝年」から続く「爽年」であれば、
爽やかなハッピーエンドだけかと思ってたら、
ちょっと死者が出て、哀しかった。

しかし、彼の最期もなんだか救われる感があってちょっと安心した。

それにしても(仮に小説だとしても)実にいろいろな女性がいそうなものである。
けれど、それは十人十色であって、男性だっていろいろあるわけで、きっと。

みんな違っててそれぞれでいい、一見それがどんなに変なモノであっても、
などという居直りの境地を感じてしまった読後感である。

ただただ、お互いに優しくありたいなぁ。

けど、とうとうこの二人が結びついたかぁ、と。
子供も生まれたかぁ。

この後、どんな人生を送ってゆくのかなぁ。

ある意味で、何かを超越してしまっているこの二人の今後が気にならなくもないけれど、
もはやそれは、私の興味本位でしかないんだろうな。

いやぁ、三部作、実に楽しませてもらえました。


P.S

でもって、この「爽年」が完結編なの?

発表年が

「娼年」2001年
「逝年」2008年
「爽年」2018年

「逝年」と「爽年」のインターバルが10年もあったのなら、

ここ数年内に続編が出たりしないの?

出たら、間違いなく買ってしまうだろうな。