2022年6月4日土曜日

笑の大学

三谷幸喜の脚本であれば、
と、何かを期待して鑑賞。

基本、役所広司と稲垣吾郎の二人芝居である。

2004年の作品であれば、ちょっと古めかしくもあったけれど、時代設定が戦前・戦中でコメディーっぽくあれば、特に違和感はない。

それにしてもよく考えられ練られたストーリである。

カタブツの検問官と検閲を受けようとするお笑いの台本作家の7日間にわたるやり取りであります。

# やっぱネタバレを避けねばなぁ。

もう20年近くも前の映画だったけれど、吾郎ちゃんもそれなりに役者でしたね。

それにしても、そもそも“芝居に興味がない”キャラとか、 台本に事細かに突っ込むシーンを役所広司が演じるのが面白い。

なにか皮肉というか、日頃の欲求不満をぶつけてないか?なんて思ったりして。
そこから笑えてしまいました。

更には、最後にドンデン返しもあり、あ~、と思わされながらも、、、

ただ、ちょっとこの終わり方は哀しいでした。

なにか祈りのようなものを持たざるを得ない終わり方が
単なる喜劇で終わらせてもらえなかった感が。

でもまぁ、映画ですから、ということで。

映画ファンならやはり観ておく一本でしょうね。


P.S

それにしても、、、三谷幸喜って、、、

よくこんな脚本が書けるなぁ、、、とつくづく思いますわ。