2005年2月27日日曜日

ありがとう、ありがとう、ありがとう、、、

豊橋市の国道で、大渋滞の時です。

2車線しかない道は、どちらの車線もピクリとも動かない。

私は、仕事の帰りで、とくに急ぐ必要もなく、

そういう意味では、ラッキーでした。


半ば、あきらめの状態でカーステレオを聴いていると、

遙か後ろの方でサイレンの音が一瞬聞こえました。

でも、それは、ほんの一瞬でした。


救急車かな? でも、これじゃ、どうしようもないな。

私のその時の正直な感想でした。


ところが、やがて、スピーカーで、何か言っている。

よく聞こえないけど、何かを連呼している。

救急車じゃなかったのかな? なんだろう? と、

カーステレオを止め、耳をすますと、

遠くの方から「ありがとう、ありがとう」って、ただただ言い続けている。


やがて、近づいてくるにつれて、それがなんなのか、わかりました。

救急車の助手席に乗った救急隊員が、マイク片手に

自分たちの前で道をあけてくれている車一台一台にお礼を言っているのです。

大渋滞の中、のろのろとしか動けなくて車はいっぱいです。

まわりの車も必死で救急車を通そうとがんばりますから、

救急隊員もサイレンなんか鳴らす暇もなく、

ただ、「ありがとう、ありがとう。」とマイクから言い続けて。


私が通す番が回ってきた時も、まわりの車さえも手伝ってくれたような気がしたのは、

私の気のせいでしょうか。



やがて、救急車は、前の大きなトラックのむこうに消えて、行ってしまいましたが、

その後もサイレンらしきものは聞こえないまま、去っていきました。




豊橋市、とてもすてきな街です。




PM 08:57:33