2005年7月9日土曜日

「今日の夕飯は、わんこそばだよー。」


ということは、果たして、有り得るのだろうか?

夕飯に自宅でわんこそばを企画するおかぁさんは、なかなか粋なおかぁさんだと思う。

# あえて、おかぁさんと定義したのは、まさか子供抜きの夫婦二人で夕飯にわんこそば、、、はさすがに無理であろう。
(と思うのは、私の偏見です、はい。)

子供は喜ぶであろう。あかぁさんは洗い物が多くて大変である。手間もかかろう。

というわけで、このシーンは貴重かも?

P.S

私は、小さな時からわんこそばというものに憧れていた。

で、私が初めてわんこそばに挑戦したのは、30歳近かった。

確か、横浜である。店の名前は、憶えていません。

わんこそばのルールとシーンは、

皆さん既にご存知だろうと思うので、ここでは詳しくは説明しません。

ただ、私のわんこそばの初挑戦は、極めて空しかったのである。


確かその日は平日であった。

そのお店に他にお客はいなかった。

50杯食べると景品がもらえるという。

景品は何か?とお店の人に聞いても、「お楽しみにねっ。」と教えてくれない。

「50杯に挑戦しますか?」と聞かれて、「はいっ!」と応えた私。

そんなことなんでわざわざ聞くのだろう?と思った。


さて、わんこそばを注文。

わんこそばが25杯並んだ大きなお盆を2枚持って出てきた。

ほぉ~、これで50杯かぁ。

1杯が小さいから食べられそうだよなぁー。素直な感想である。

さて、「わんこそば開始だっ!」と思って、前掛けを首にかけながら意気込んだ瞬間、

そのお盆を運んできたおばさんは、哀しいことを言った。

「ここに50杯置いておきますから、全部食べ終わったら呼んでくださいねっ。」

そう言って、厨房に戻っていってしまったのである。

わんこそばやってよ。と言う勇気もなく、

ただっ広いお店にたった一人、50杯のそばを目の前にした自分のその淋しいシーンは、

自分でも容易に想像できた。

「もう食べるっきゃない!」

もはやわんこそばの雰囲気への期待を超え、ただひとり食べまくった私であった。

哀しい思い出である。


P.S

ちなみに商品は、キーホルダーであった。

今思うに、、、たとえキーホルダーと知っていても私は、50杯完食に燃えたと思う。

けど、こんな食べ方だったら、お店に入らないよなぁ、、、ふつう。

そういう訳で、正確には、私はわんこそば未体験ですぅ。



PM 08:02:30