そう今から40年以上前、
私のうちもギリギリの家計だった。
にもかかわらず無謀にも地方から東京の大学へ。
とりあえず家賃と同じ額の奨学金はもらえ、
入学金・授業料は既に払っているとはいえ、
仕送りなしの前提で、現金5万円片手に上京したものだ。
がらんとした4畳半の部屋には何もなく、
小さなポケットラジオが娯楽のすべてだった。
とにかく食べていくにはアルバイトを探さなければ、
と、入学式前にクラブの部室のドアをたたいて
先輩たちから教科書をもらい、アルバイトを紹介してもらった。
しかし、最近の状況を察するに、、、
慣れない土地に引っ越してきた部屋で、
入学式もなく、学校も始まらず、バイトを見つけるのも難しかろう。
実家に帰ることもはばかられ、
ひとり寂しい思いをしている学生たちもきっと居よう。
そんな新学生たちに思いを馳せると心が痛む。
P.S
とにかく頑張れ、としか言葉がかけられないけれど、
きっとこの出来事が、君の未来の思い出話に、昔懐かしい苦労話になるよ。
それは、間違いなく君の勲章になるから。
くじけないで頑張れ。