1986年作。
観よう観よう観なきゃ観なきゃ
そう思いながら30年以上も経った。
私は、昭和の時代に育った。
冷戦真っただ中、核兵器拡大のその勢いに、
私が死ぬ時は、核戦争の放射能で死んでしまうんだろうな、
そんなことをおぼろげながら思っていた時期もある。
日本は、広島・長崎の悲惨な状態を知っているけれど、
核爆弾の威力が大きくなればなるほど、
爆心地の一瞬の破壊力によるものだけでなく
その時に生き残った遥か遠くの人間達の行く末にも
大きな悲劇は、やはりあるはずで、
それをこの映画は淡々と示している。
大きな叫びを上げることもなく
ニュースや新聞から得られるわずかな知識の中で、
自分が出来ることを一生懸命こなす。
そして、どんなに一生懸命になっていても、
やはり苦しみ、死は静かに近づいてくるのだ。
こういう映画は、きっととても重要だ。
核戦争について何も考えたことのない人間は、
一度は、観て想像してみるべきであろう。
核戦争のもたらすものを。
P.S
不謹慎かもしれないけれど、
こんな思いをするぐらいなら、、、
爆心地で一瞬で死んでしまいたい
と思うのを否定できない。