2022年7月12日火曜日

秒速5センチメートル(小説版) 加納新太著版

かなり前、ふと本屋さんで
「秒速5センチメートル」
の小説版を見つけて

それも同時に新海著版とこの加納新太著版と両方目に入って 、

この加納新太版は、アカリ側からの視点で書かれていると知って 、

両方同時に買った。

けど、当然のように新海版から読んで、この加納新太版は、本棚の未読棚に立たせたまま、 3年ほど過ぎたことになる。

この度、やっと時間が手に入ったので、読みだした。

いや、アカリ側の視点で話が進むのは、とても貴重。

# と言っても、映画の詳細は忘れてしまっているので、再度DVD視聴したわけですが。

あの時、アカリは、、、そうなんだよ、人の数だけ気持ちってのはあるわけで。

それが、とても読者を、この映画ファンを、ある一定の方向で納得させてくれるはずだ。

まぁ製作については映画が先行している以上、なんとなく映画のカット割りを コト細かに文章に置き換えた感も否めないけれど、
それはある意味、原作の映画のシーンを尊重し取り込んだ結果であろう。

最後には、アカリからの、タカキからの手紙が全文記されているのも良かったな。

とりあえずは、映画を観てモヤモヤしている部分は解消されそうな一冊であります。


P.S

しかし、、、つくづく思うのは、、、

話の始まりは小学校高学年で、社会人結婚適齢期までの物語である。

# 最長想定でも20年間の物語であろうか。

彼らの葛藤と想い出がどれほどのものかはわからないけれど、
こちとら人生の終盤にさしかかった人間にとっては
さらにその半生を2回分ぐらい過ごしてきたわけで。

そして思うことは、

「まぁ、人生、誰にとってもそれぞれそれなりにあるわな。」

そんな上から目線で見てしまってすみません。