場所は、大阪市立美術館。
大阪・関西万博記念、大阪市立美術館リニューアル記念特別展、という名目もあって、きっといつもより特別だよね、そんな期待を持って。
なにしろサブタイトル(?)は、「すべてが国宝」だけのことはあって、まさに「教科書でみた、あの国宝が一堂に!」とは、実にナイスなキャッチ―が付けられたものです。
まぁ確かに見所はいっぱい。
私の一番の興味の対象と言えば、やはり雪舟とか尾形光琳、そしてなんと言ってもあの教科書に出てくる源頼朝像でしょうか。
雪舟の天橋立図を見ながら、私の前に立っていたオジちゃんオバちゃんが、「どこから眺めたらこんな絵になるんだぁ?」なんて。
いやいや絵なんだから、別に自由でしょ。現実の視点なんか気にしなくていいでしょ。って声をかけたかったな。
源頼朝像、平重盛像、藤原光能像の3幅なんて、ほとんど同サイズの同タッチなのに、
頼朝像が、やたら洗顔されてて、お顔が綺麗だったのに、その他のお二方の修復の手の抜かれ方が哀しかったな。
それにしても尾形光琳の「燕子花図屏風」なんて東京根津美術館の一番の客引き国宝がここにあっていいの?
いやいや確かに日本中廻らなきゃ観られない国宝が、ここでまとめて観られるのはすごい展覧会だなぁとつくづく。
午後から入館した為、入館するのにも一時間弱、中も混み混みでしたが、夕方5時過ぎるとかなり人が少なくてゆったり観られてよかったです。
夕方からの鑑賞がおススメです。
P.S
金印も見たかったけれど、最初の10日ほどしか展示されてなくて、ベンチでひと休みしてた時の隣のおばぁちゃんの話では、
「大変な混み様だったわよぉ~、だって会場の中で更に金印見るために1時間半並ばなきゃいけなかったんだから。」と。
金印も人気があるのは、やっぱ教科書のおかげかしらん。
いやぁ私も観たかったなぁ。