2025年7月21日月曜日

母、永眠。共連れの”へその緒”


母が永眠した。享年98。

100歳まであと少しだったのに、とよく人には言われるが、
ある意味大往生であったと私は思う。

認知症がひどくなって施設に入って約10年。
長いようであったけれど、今から思えば今日への短い道のりであったのかもしれない。

歩けなくなって、車椅子になって、車椅子に乗れなくなって、寝たきりになって、、、
食事はしっかり食べてたけれど、ここ3カ月はゼリーになったりミキサー食になったり、、、。

死因は、老衰。

最後の瞬間には立ち会えなかったけれど、
わかりやすい衰弱のせいで最後の面倒も私なりに見られた。
ひどい苦しみはなかったということであれば何よりである。

とうとうか、と残念感もあるけれど、人はいつか死ぬわけで、
こちらももう充分に歳を取っていれば、正直言って大きな喪失感はない。

# 我が家の家系から言えば、順番が守られれば次は私になったわけだし。

まぁもし輪廻なるものがあって、もし出会いが繰り返されるとすれば、

私は、母が30歳の時の子であれば、
母が私と出会うのに30年かかったわけで。

けれど、今度私が母の元に行って再会するのに30年もかからないような気がするんだがな。

まぁ、ちょっとだけのお別れです。

See you soon.


P.S

淋しがり屋の母であれば、何か共連れにと思って
私のへその緒を棺に入れた。

まぁ間違いなく私のカラダの一部であれば、
私と一緒感を感じてくれるかな、そんな思いで。

自分のへその緒が大切に保管されていたのは、
この時の為にあったんだな、、、そんなことも思いつつ。