そののどかな雰囲気はどんな映画なの?
と、選んだ一作。
1953年のフランス映画。
全編白黒である。が、最後の一瞬カラーだったのはDVDだから?
ジャンルは、コメディー。
ストーリーは、ない。
# と断言してしまう。
海辺の避暑地で他のバカンス客と共に過ごす数日間を描く。
主人公も含めて登場人物たちの楽天さ、無責任さ、軽薄さが笑いを誘う。
けど、、、
バカンスに来ているのに、仕事ばかりしている人間。
気持ちのいい海岸の避暑地なのに、ホテルのロビーでばかり過ごす人たち。
現代人の私としては、なかなか笑えなかったぞ。
それにその行為、ちょっとひどくない?無責任過ぎない?そんな風にも思ったことも多々。
何も登場人物たちに深い悪気はない。
何気ない普通の行為なのに、そこから招かれる意外な結果に笑うところなんだろうけどな。
でもバカンスの期間も終わり、全員が一斉に去る時、皆々の別れの挨拶がフランス的かも。
とても楽しかったことを伝えあい、来年もまたね、と。
そして、お互いの連絡先を交換し合うまでにも。
そんなこんなを垣間見ていると、なんだか自分って汚れているかも、と思わされたり。
おススメには至りませんが、映画ファンなら必須映画のような気もしました。
P.S
長さは、88分。
長いわけではありませんが、なんだか見ていてツラい、というか、イタいな、
と思ったことも隠さずに、書いておきます。
それは、時代の差ですかね、お国柄の差ですかね。
いや、私の個性かもしれませんが。
