ちょっと想い出である。
あなたは霞ヶ関ビルが出来た時をご存知の方であろうか?
今となっては大したことはないのであろうけれど、
1968年当時、36階建てのビルというのは、日本初の超高層ビルとして、日本人にとっては、ちょっとしたカルチャーショックだったのだ。
それまでは、関東大震災の教訓から、そんな高い建物は、建てられなかったのだ。
東京の人は、徐々に高くできてゆくそのビルを見ていれば、納得もできよう。
けれど、ここ地方に住む人間には、その高さは想像できないものであった。
私もまだ小学生であった。
マンガ雑誌に載っていた霞ヶ関ビルのその仕組み解説に、
ただただ感動していた記憶が私にはしっかりある。
オープン後、私の家族は、その霞ヶ関ビルを見に行ったものだ。
ビルの下から上を見上げた時に、その視界に入り込まない大きさに、心から感動したことを鮮烈に覚えている。
その後、36階の展望台に上がった。
眺めの記憶は、もう最近のビルからの眺めにかき消されてしまった。
けれど、コーヒーが一杯500円。
バニラ・ストロベリー・抹茶(だったと思う。)の三色が層になった四角いアイスクリームを家族みんなでひとつを分け合って食べた記憶がしっかりとある。
ボケてなくなってしまいそうな想い出をちょっと書いておこうと思った今日のコラムである。
P.S
写真のメダルは、展望台で購入したもの。
何故か私の姉が持っていたようで、突然送ってきた。
40年の時を越えて、ひとつの何気ないものが遠い記憶を呼び起こしてくれるのがうれしい。
何かまだ他に持ってない?
PM 10:00:28