2021年11月23日火曜日

英語の訳と翻訳と

高校生が受験で長文読解の問題に挑戦していると
多くの学生からこの質問のセリフが来る。

「私の訳じゃダメでしょうか?」

なぜそんな疑問が湧くのか解答を見せてもらうと
そりゃぁ立派な訳が載っている。

いえいえ立派過ぎて、この文をこう表現してしまうのか?と
感心というか、その意訳(もはや異訳)に驚いてしまう。

それを見て、高校生は思うわけである。

“こんな文章は自分では書けない。”

私は、その文が理解できていれば、充分だと思ってしまうのだけれど、
「訳せ」と言われれば、学生たちは、どこまで意訳してよいかに迷ってしまう訳である。

「書かれている内容がちゃんと伝わっていればいいんじゃないの?」

私は、曖昧な返事をしてしまう。

でも、つくづく思うワケである。
こういう英語学習の作業が、日本人の英語に対する興味を削ぐんだろうなぁ。

なにも翻訳家を求めているわけでもなかろう?大学側も。
問題集を作る側、その解答を載せている側も

もうちょっと配慮してほしいと思うのは、私の甘えだろうか?


P.S

ただ私は思うのだ。

「いちいち日本語に訳すクセをなくしちゃおうよ。」

それが、英語学習にとって、もっとも大切なことだと私は信じているんだがな。