2021年11月5日金曜日

詩集 「会社の人事」

中桐雅夫の詩集であります。

タイトルの「会社の人事」は
この本の中の一編の詩のタイトルであって、 この本は、会社の人事についての本ではありません。

しかし、心に染み入る詩ばかりで、しみじみと味わってしまう。

日頃、自分だって感じていること、感じているはずのことが、 言葉になって綴られている。

遥か昔、私も大学ノートに拙い詩を書いてたことがあった。

大学ノート3~4冊あたりで途切れてしまったのは、
日々の忙しさに追われてしまったからのような気がする。

どんなに忙しくても、独りの時間は大切だ。
例え短くとも、人生を噛みしめる時間は、きっと必要だ。

そして、そんな時、詩は生まれてくる。

私は、そんな気がする。

そして、この詩集を読んでいると、
また、詩を書きたくなった。

大切な一冊である。


P.S

私は思う。

自分がつぶやく詩の上手い下手を論ずるよりも
 
その詩が生まれた気持ちが大切。
その気持ちを文字にするのが大切。

他人がどう思おうが、どう感じようが、
その詩は、自分のものだ。

もし人がその詩を読んで、ふと好ましく思ってくれたのであれば、
それは、とても幸せなことに違いない。

中桐雅夫に同感である。