2023年1月13日金曜日

忘れないと誓ったぼくがいた

タイトルに惹かれて借りて観たものの、、、

なんだか微妙だったな。

そもそもこの事象が何で起きているのかがやっぱり気になってしまう。

タイムパラドックスモノでもなければ、記憶喪失モノでもあるまい。

で、大好きな人のことも忘れちゃうわけが、、、

# ここの壁が越えられない。

物語の結末としての意外性やその心情はわからぬものではないけれど、

なんとも消化不良を残したままの結果である。

ただただ設定に無理感が漂い、切なさだけを見せつけられたようで

だから、なんとも微妙なのである。


 
P.S

忘れられる側のツラさ、、、

を経験される側の人間は、結構多いはずだ。

痴呆が進んだ私の母も、とうとう息子も娘もわからなくなっているようだ。

当然のように、懐かしい想い出もすべて消失したかのようになる。

楽しかったこと、ツラかったことの想い出の共有は、

二人で共有してこそ確かなものになる。

今、徐々に私と母だけの想い出が、私だけの想い出になってゆく。

私が忘れてしまえば、その想い出は完全に消えうることにもなってゆく。

確かにその時間があったとはいえ、その時間さえも消えていってしまうその哀しさを思うに

この映画の、忘れられる側から、忘れる側へ

徐々に移行している自分の立場を実感したりする。

とてつもなく哀しい。