2023年2月18日土曜日

キネマの神様

まぁ自分も映画ファンの端くれのつもりでいる為
結構大きな期待を持って鑑賞に臨んだ。

けど、、、全編、、、ツラかったな。

きっと今が昭和だったら、私も感動しただろうか。

この映画を、物語として観るか、映画として観るかで、
私のその感想は大きく変わってしまう。

物語としては、実に山田洋次監督らしいかも。
人生いろいろあったけれど、最後は幸せ感で終わる、的な。

いささか乱暴な人生であったけれど、
報われなかったことが最後にはそれなりに報われてよかった、、、と。

そういうシンプルな目線で言えば、ロマン溢れる感動作だったかもしれない。

けれど、演出的にあまりにも私にとってはツラかった。
主役のダメ人間が、ダメダメ過ぎる。
それぞれの役者の現在と過去のキャラがとても整合しない。

この映画の主役は、実は志村けんだったということであれば、
彼が演じたら、もっと違って見えただろうか?

私には、どうにも消化不良でもあり残念となった一本である。



P.S

原作の評価は高そうだ。

読んでみたくもなるけれど、
この映画を観たことによって後ろ髪が引かれるのも
何だか複雑な想いである。