49歳エリートがそれまでの経歴を捨てて地方のローカル電車の運転士になる物語。
その転職までの経緯や、その際に家族や周囲がどういう状態に陥るの?、本人の想いは?、にちょっと興味を持ってしまって鑑賞に至る。
まぁ現実の話ではなかろう、小説であろう。
思い切りの勇気はわからぬわけではないけれど、比較的にスムーズに移行できてしまっていることが意外というか小説かもしれない。
# 前半の娘には、ちょっとイラっともしましたが。
まぁ人間なるもの、一度しかない人生である。
好きな生き方をすればいいと思う。
ただ、多くの人は好きな生き方というのが別にあったりするのだろうか?
そもそも目の前の仕事に追われ、コレジャナイ感を感じながらも、他にやりたいことも思いつかず、思いついてもその現実感の無さに諦めてしまっているパターンが多かったりしないだろうか。
世の中のみんなが、とにかく好きなことを、なんて実行してしまったら、社会は成り立つのだろうか?そんな情けないことを思ったりもする。
私自身は、今から振り返ってみれば、どちらかと言えば好きなことを仕事にして生きてきた感があるので、幸せ者の部類に入るのであろう。
けれど、50代半ばで副業を始め二足の草鞋を履きだして、定年寸前にその草鞋を履き替えた。
やはり今までの生き方だけで終わりたくなかったから。
この映画は、そんな生き方変える人の背中を押してくれるだろうか?
変更したことによって、後悔するハメにならないことを祈るばかりである。
P.S
以前、出雲大社に行った時に、私は一畑電車に乗った経験を持つ。
確かに田舎電車ではある。のどかなところを走る。
そこでの運転手という職が、若い人間には続けることが難しいということは、容易に想像できたりして。
けれど、その大社線は、路線のせいか観光客も多く、私の乗った時には、結構混雑していた記憶。
ちょっと懐かしかったです。