私も例に漏れず、
子供が産まれた時からビデオを撮り始めた。
這えば立て、立てば歩め、、、
そんな瞬間をビデオで撮り続けた。
運動会・学芸会・ピクニックから、何もかも撮影し続けた。
それは、記録として。
一生に一度しかないその瞬間を永遠に残そうと思ってのことであろう。
けれど、フト思うことがある。
何十本にもなったテープを観ながら、それをいつも見返しているわけではない。
いやいや、撮影した当日に、家に帰ってきて見返したことぐらいしかないような気がする。
そして、フト思うことがある。
私は、大切な瞬間は、全てビューファインダー越しでしか見られていない事実。
それを決して否定するつもりはないけれど、
その瞬間をもっとライブで、生で見ることの方が、
もっともっと大切だったんじゃないだろうかと、
思ったりもして。
子供も大きくなってくると、レンズを向けさせてもらえなくなって、
その記録量はどんどん減ってきて、今や皆無になってしまったのは、飽きたから?
いやいや、自分が歳を取ってきたせいかもしれない。
未来のことを思うより、たった今の方が大切に思えてきたからかもしれない。
机の上でホコリをかぶったハンディーカメラを見ながら
フト、そんな小さな後悔が頭の中を通り過ぎてゆく。
P.S
きっと、もっともっと歳を取った時、
きっと、撮り貯めたテープを見返すことになった時、
きっと、撮っておいてよかったなぁ、、、
そう思うときが来るかもしれないし。
PM 09:08:02