2007年2月18日日曜日

法事 47回忌と33回忌

18日、晴天。
今日は、法事であった。
 
じぃちゃん(祖父)の47回忌。
      と
ばぁちゃん(祖母)の33回忌。
 
残念ながら、祖父の記憶は殆どない。
強烈なワンショットは、ソファーの上で、白い大きい自動車のおもちゃをもらった時のシーン。
今となっては、曖昧な記憶かもしれないけれど、確かなワンショットとして、記憶に食い込んでいる。

祖母は、私の高校の時になくなった。
さまざまな記憶があるけれど、30年も前ともなると、やはりコントラストが薄くなっている。
 
そんな祖父と祖母の法事。
夫婦そろって同時の法事である。
あっちの世界でどうしているんだろう?
そんなことを思いながら、お経を聞いていた。
 
お経中に、私の携帯がブルブルとなった。
私は、個人用と会社用と携帯を2台持っている。
しばらくすると今度は会社用の携帯がブルブルと震えた。
さすがにお経中は、携帯に出られなかった。
 
お経が終わって、法話の時に、私は、和尚さんに問うた。
かなり前、ある和尚がこう言っていたことを思い出したのだ。
「私達は、人が亡くなると病室に呼ばれる。
 本当は、まだ逝かぬうちに、呼ばれて話を聞かせてやりたい。」と。
 
私の仕事仲間が、癌と闘病している。
充分に歳を取って逝く人と、
若くても早く逝ってしまう人と世の中には居て、
神様・仏様は、どうして不公平なんでしょうか?
せめて、順番ぐらい守ってくれたってよさそうなものじゃないでしょうか?
そんなことを和尚さんに問うた。
 
和尚さんは、いろいろ話してくれたが、私には、納得できるものはなかった。
病床で戦っている彼に言って上げられることは、何も見出せなかった。
 
法話が終わって、お堂を出た。
おもむろに携帯に残っていた留守録を聞いてみた。
その彼が、亡くなった知らせだった。
 
27年間一緒に働いてきたヤツである。
涙が止まらなかった。
涙を止められなかった。
 
P.S
変な話を和尚にしなければ良かった。そう思った。
 
2月18日。
私は、この日の晴天を忘れない。
 
 
PM 11:30:45