なんだかツラい内容だったなぁ。
まぁ一筋の光のようなものに
僅かな安堵感は得られたけれど。
新藤兼人監督最後の映画とのことで話題にもなったけれど、
やはり昭和の映画そのものだったけれど、私は否定しない。
逆に、今後は、この手の雰囲気の映画はもう見られなくなってしまうんだろうな、
という妙な気持にもなった。
大竹しのぶと豊川悦司の組み合わせは、
「後妻業の女」以来、どうも既成イメージが良くない。
が、まぁ、そこはスルーして。
しかし、思うワケである。
戦争を境にして、不幸な人のその数を想像するに、
きっと私の想像を越えているのだろうな。
とつくづく思う。
いや数だけでなく、その悲惨さも。
戦争で親を失った子供たちも数知れないけれど、
その年代は、今老後を迎えているはずで。
そんな人生を生き抜いてきたであろう方々に思いを馳せると
その後の人生に少しでも幸せがたくさんあったことを願わずにはいられない。
そして、戦争でなくとも、地震で台風で不幸に見舞われた方々にも。
P.S
くじ運で別れる人生。
人生の分岐自体は、くじを引くようなものの気がしないわけでもない。
「配られたカードで勝負するしかないんだよ。」
スヌーピーの名言がまた蘇ってきた。