「世界史」という単語自体が
中高生や受験生の“世界史”を思い浮かべてしまうから自分が情けない。
まぁ授業の細かい世界史を勉強せざるを得ない学生にとっては、
この本は、あくまでも世界史への導入本であり、
これ一冊読めば、試験の点が取れるようになるか、と言われれば
はっきり言って、無理。
ただ、そもそも世界史ってどういうものなの?
という疑問に答えてくれていそうな一冊ではある。
そう、本来は、こういった流れをまず知ることが大切なはずなわけで、
何年に誰が(これがまた無機質なカタカナなんだな)何をした、なんてことは
全体の流れを知った上で、更に深く知るために遭遇するものであって、
まず最初に年号や人名を暗記することから始めると、
歴史に対する興味が持てなくなっちゃうんじゃないでしょうか。
そういう意味では、この本は、学校の世界史の点数を取るための本ではなくて
世界史というモノをまず知るためにはおススメの一冊です。
なかなか知らなかったこと、意外だったことも多くて楽しく読めました。
P.S
しかし、、、つくづく思いました。
世界史というのは、長い年月の中で、世界の中心っぽいところが
時代とともに移動している事実をはらんでいる。
何も今の状態が続くと思う方が、不自然な現実がある。
であれば、次はどこに移るのか?
世界大戦にしたって、いつかまた起きるんじゃないかとも思えてくる。
そういう気持ちでこの本を読むと、、、
ちょっと怖い。
AM 10:05:56