2021年4月9日金曜日

14歳について

14歳について
番組100分de名著の中で若松英輔氏が言う。
 
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14歳っていうのは、
自分に気がつき始める年齢。
社会、世界に開かれていく年齢。
そして、自分の経験でものを考えられる最後の年齢。
 
それは言い換えれば、この後大人になってゆくにつれて、
他人の情報、他人の言ったことによってものを考えることになりがちである。
 
そうではなくて、自分の中にある感覚だとか、経験とか、
そういうものを大事にしながら考えられるとても大事な年齢。
 
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# 上手に言葉を選んで表現してくれるのは流石です。
 
いやぁ、なるほど~と思った次第。
だからエヴァンゲリオンなんかもその設定になっていたりするんですね。
 
# 大人から見れば、多少イラつきもしますが。
# けど、アスカ、なんとなく違うじゃん。
 
それは、善きにしろ悪しきにしろ、
ある種、大人への脱皮の瞬間になるのでしょう。
 
確かに私も感じることがある。
私も子供たちに勉強を教えている身である。
小中学生は、本当に本能のままのように
私に向かっての感想を取りとめもなく言う。
じじぃ、ハゲぇ、容姿をはじめとして
たとえ目上の者に対してのその発言に心配りはない。
 
# いや、もちろんそうでない子もいる。
# それは、やはり親の子育ての問題だな、きっと。
 
ところが、高校生になると、そういった発言はピタッとなくなる。
 
# もちろん全ての子が、というわけではありませんが。
 
人に対しての心配りが出来るようになる。
だから、相手として話をするにも小中学生とするよりは、
高校生はずっと楽だ。
 
ただ、上のようなことを聞かされると、
中学生のその時期のその振る舞いにもなんとなく貴重さを感じたりして。
 
もっともそれじゃぁ世の中渡ってはいけないけれど、
世の中というものに染まり始める前という貴重な時期だと思えば、
彼らのその行いも、こちらが傷つけられるその言動も
ま、ちったぁ許せるかな、と、こちらも広い心が持てるというものである。
 
まぁ、自分もそんな時期があったとすれば、
お互い様だよね。
 
と、日ごろのウップンをゴックンと。
 
 
P.S
 
私の14歳の時には、わが家が倒産して、てんてこ舞いの時期だった。
 
いろいろな出来事に遭遇して、
訳も分からず大人の世界に移行していったことになる。
 
変なトラウマが身に付いていなければいいのだけれど、、、
 
そんなことを思わないでもない。
 
 
 
AM 11:09:40