大学受験を前にして、 英検準一級に挑戦している生徒がいる。
どうも希望する大学が英検準一級を通っていると英語の科目でかなり有利になるそうだ。 まぁ筆記の問題を解くのは、勉強量次第、、、かな。
で、二次のスピーキング練習の相手をさせられる。
まぁスピーキングだって中学生程度の英語で表現できれば、
とりあえずは合格できそうなもので。
ただ、準一級の話題は、何かと社会人向けの内容になってくる。
例えば、予想問題集から拾い上げてみると(あえて訳は書きません。)
"Do you think that it's a good idea to work freelance?"
"Should companies raise the age of retirement?"
"Should society provide free retirement homes for the elderly?"
とまぁ高校生が日頃考えもしなさそうな話題だったりする。
といっても何かは答えなきゃいけないわけだから、
それなりに一生懸命考えて英語で表現する。
こちとら一応、一回分の人生をこなしてきた人間には
思うことは多々あるわけだけれど、
高校生の考えることは、やっぱり、、、ね。
けれど、合否判定を言えば、きっと内容の問題ではなかろう。
それなりに問題を聞き取れて、その問いに対して、
自分の言わんとすることが言えれば、結果としては大丈夫だと思うんだがな。
ただ、準一の英検自体が、決して高校生向けではないもののような気がして
なんだか背伸びしている姿が観ていてツラく感じたりする。
「英語ペラペラになりたいんです。」という彼女。
であれば、もっと違う方法の方がいいような気がしながら
スピーキング相手をしているの私の心情も複雑である。
P.S
私の英語歴は、社会人になってからである。
電信柱の貼り紙で見つけた同い年の米国人にプライベートレッスンを受けた。
日本語をほとんど話せない彼と毎週2時間、彼とは4年間勉強した。
毎週毎週彼に会う度に、帰り道に
「うん、もっと勉強しよう」と思えるのが良かったかも。
しかし、そんな時に、英検について受けようなんて思ったことがなかったな。
だって、目の前の外人とコミュニケーションが取れるようになっていれば、
それでいいじゃん、そんなノリで。
英検の為に勉強する、ということでモチベーションをキープするのも
それはそれでひとつの方法かもしれないけれど、
受験生にとっては、とりあえずの手段でしかないのかもしれないな。
けれど、その勉強も決してマイナスではないはずで。
彼女が、ず~っと英語の勉強をし続けていくならば。
まぁ私としては、最後はそのモチベーションが続くことを 祈るばかりである。