2022年10月28日金曜日

三千円の使いかた

三千円の使いかた 原田ひ香

どんな小説? そもそも小説?

と思って読みだした。

物語は、6話に分かれていて、もう全く日常の普通のやり取りである。

が、すべての話が、ちゃんとお金に絡ませて物語が進んでゆく。

お金の“貯めはじめ”から始まって、高齢者にとってのお金、 結婚の決断・破綻に絡むお金、熟年離婚の経済から、奨学金という名の借金に至るまで。

物語自体が極めて日常的なことなので「そうだよね、そうだよね、」とうなずきながらページは進んでゆく。

大きな感動があるわけでもなく、話の中のいろいろな人の悩みを知ると

「自分はそんな悩みがなくてよかったな。」

そう思えることも多いと思うんだがな。

だけど、、、最後の最後に、、、泣かされてしまった。

大粒の涙が本のページに落ちてしまった。
そう、きっと、私の琴線に触れたんだろうな。

まぁテレビドラマを観る感覚で読めてしまいますので、感動の大作というわけではありませんが、

ふつうに面白かったです。

# 頑張ってネタバレ回避


P.S

おばぁちゃん、、、アッパレです。

そんなお年寄りになりたいなぁ、、、。

# って、もうおじいちゃんでしょ。→ わ、た、し。