町田そのこ著である。
52ヘルツのクジラというのは、他のクジラたちよりも周波数が高いために、 コミュケーションが取れないクジラのことを言っている。
伝えたいのに、伝えているのに伝わらない。
伝えてくれるのにわからない、気がつかない。
そんな人間関係の物語である。
そもそも人間は十人十色はず。
けれど、生まれや育った環境の違いから
ちょっと何か外れてしまった為にコミュニケーションがとりづらくなる。
その孤独さ、叫んでも届かない思い。
叫べない思い、叫ぶことを忘れてしまった思い。
けれど、そんな声なき声の存在を知った時こそ、その叫びを受け止められるようになったはず。
目に見えるものがすべてではなく、
聞こえるものがすべてではなく、
目に見えなくとも、聞こえなくとも、
その向こうにある思いとコミュニケーションをとることが出来るようになることが
この物語のモチーフにひとつと私は、感じている。
P.S
最初、目次を見た時には、短編集かと思った。
一章ずつ手が空いた時に小刻みに読んでいけるな、と思った。
けれど、一章目を読み終えた時にそうでないことがわかった。
そして、息継ぎもなく一気に読み終えた。
善い小説に出会えた気がした。
52ヘルツのクジラというのは、他のクジラたちよりも周波数が高いために、 コミュケーションが取れないクジラのことを言っている。
伝えたいのに、伝えているのに伝わらない。
伝えてくれるのにわからない、気がつかない。
そんな人間関係の物語である。
そもそも人間は十人十色はず。
けれど、生まれや育った環境の違いから
ちょっと何か外れてしまった為にコミュニケーションがとりづらくなる。
その孤独さ、叫んでも届かない思い。
叫べない思い、叫ぶことを忘れてしまった思い。
けれど、そんな声なき声の存在を知った時こそ、その叫びを受け止められるようになったはず。
目に見えるものがすべてではなく、
聞こえるものがすべてではなく、
目に見えなくとも、聞こえなくとも、
その向こうにある思いとコミュニケーションをとることが出来るようになることが
この物語のモチーフにひとつと私は、感じている。
P.S
最初、目次を見た時には、短編集かと思った。
一章ずつ手が空いた時に小刻みに読んでいけるな、と思った。
けれど、一章目を読み終えた時にそうでないことがわかった。
そして、息継ぎもなく一気に読み終えた。
善い小説に出会えた気がした。