2006年7月10日月曜日

ジダンよ。

ジダンよ、決して後悔するな。
 
たとえ、その事が自分にとって取り返しがつかないことになろうとも。
 
まわりが、その行為が軽薄だ、衝動的だ、浅はかだ。そんな批判が出てこようとも。
 
男には、信じて疑わないものがある。
たとえ、衝動的とはいえ、放っておけないことがある。許せないことがある。
 
それを示す時、それを伝えなければならぬ時、
それによってもたらされる行為は、全てを優先させなければいけない時がある。
 
価値観がぶつかろうとも、回りがなんと言おうとも、
自分を信じて、疑わない時、
言葉で伝わらない時は、手を出してでも伝えなければいけない時がある。
それを後悔するな。
 
それは、オレ達の正直なところ。
それは、オレ達の誠意でもあるはずだ。
オレ達は、それを優先させないで、他の何を優先させる?
私は、そう信じる。
 
そして、そう実行した君を、私は決して否定はしない。
 
ジダンよ、後悔するな。
 
他人から何を言われようとも、これからもお互いにそんな人生の歩き方をしていこう。
 
 
P.S
ジダンよ。
君には聞こえていたか?
君が潔くピッチを去った後のサポーター達のその歓声を。
フランスがボールを手にする度に大きな歓声に包まれたことを。
イタリアがボールを手にする度に大きなブーイングに包まれたことを。
まるで、観客席の全てが、フランスのサポーターのように思われたあの歓声を。
君を見つめていたであろうきっと何億の人間は、君を否定してはいない。
それが証になっているはずだ。
君もボクも、まだお互いに人生は続く。
でも、まずはボクから君に言おう
「おつかれさまでした。」って。

 

 

PM 08:10:31