2013年4月6日土曜日

ネット部品屋さんのアンケート

私は一応、設計屋である。
電気(電子)回路の。

小さな会社で、特注専門のある種ゲリラ部隊である。

世の中の量産品として存在しないものを
チマチマ作っていたりする。

したがって、注文の最初の一報は、

「こういうモノ作れる?」

まぁ、自分の技術レベルの限界以内であれば、特に問題はないけれど、
勝負の第一歩は、それを作るための部品が手に入るかどうかである。

したがって、とりあえず設計して、部品の入手状態を調べて、
部品の納期、組立、調整の時間を推定して、納期を設定する。

ところが、たまに、いや、よく、恐ろしい発注者がいる。

最初の一報の次に私が応える。

「その程度のモノなら、問題なく作れると思うよ。

 いつまでに欲しいの?」

「三日後。必須。」

「.....。」

# 鬼である。→ はい、今コレを読んでいるあなたもそうじゃなかったでしたっけ?チクチク。

うちは、部品屋ではない。
あらゆる部品を在庫しているわけではない。

とりあえず部品屋、いわゆる電気街に走る。
当然、電気街だって、世の中のあらゆる部品がその場にあるわけではない。

したがって、部品屋の前で設計することになる。
手に入る部品で設計することになる。

で、忘れ物がないように、すべての部品を買い揃えて帰ってくる。
あ~、あの部品が手に入れば、この部分は作らなくてもいいのになぁ。
そんな部分が実に多い。

と、こんな状態が、10年前、うんにゃ、5年前。

ところが、、、最近は、激変している。
インターネットのおかげで、もうほとんどどんな部品でもすぐに手に入るのだ。

ネットの部品屋サイトで部品を探し、
その日の午後に頼めば、次の日の午前中に手元に届く。

そして、ネット上の部品屋のその在庫している量・種類は、ハンパではない。
さらに、買出しに行かなくてもいいので、時間も助かる。

もはや、会社から一歩も外に出なくたって、モノが作れてしまう状態。
ゲリラ部隊の私たちにとっては、この上ない環境になっている。

そんなある日、うちの会社のネットの部品屋購入窓口になっている隣の席から声がかかった。

「今、ネットでキャンペーンアンケートを募集していますよ。

 購入アカウントを持っている人限定で、感想文を書くと謝礼500円ですって。」

いつも購入を彼に頼んでいる私は、その部品屋のアカウントを持っていない。
したがって、私に投稿権利はない。
それに、ま、500円ぽっちに特に魅力を感じないリッチなシニアな私でもある。

けれど、私たちのようなこんな業種もあって、実に助かっていることも伝えたいよな。
フトそんな思いで、昼休みにホームページに書いてみた。

「投稿権利もないし、謝礼もいりませんが、
 まぁ、こういう会社もあるということで、、、」そんな書き出し。

文字数は何文字だったかな?200文字ぐらいだったかな?
今日のこのブログのひとコマの方が遥かに長い。
200文字にまとめる方が極めてムズい。

でも、まぁ、コンテストじゃないし、と、気軽に書き落とした。

で、そんなこともしっかり忘れてしまっていたある日、封筒が届いた。
中には、お礼の文面と500円分のQUOカード。

正直言って、ちょっとうれしい。
お互いの規則を超えたその所作が、なにかうれしい。

でも、、、

なんかキャンペーンに無理に押し入ってしまったようでちょっと恐縮している。


P.S

しかし、その部品屋は、世界中に展開している。

いったい、何件の感想文が届いたのだろう?
キャンペーンにいくらの経費がかかったのだろう?

インターネットは、使うには便利だけれど、
その裏方のことが、まったく想像できない世界であることも実感したりする。