2023年4月15日土曜日

火の鳥

哲学書である。

# というのは大袈裟か。

そもそもこれを単なるマンガと読んでしまうか

それとも、そこに何らかの哲学的学びを感じるかは、人によって違うのだろうけれど、

これまた大袈裟に表現すれば、どの巻もある種の哲学が提示されている。

# まぁ、多くのマンガにも哲学は含まれているような気もするけれど。

その哲学を難しい学問的な考え方ではなく、マンガの主人公に語らせ動かすことによって

読者が自然とそれを感じ取り、そこに何か哲学的なものが把握できそうなのであれば、

私は、とりあえず一度は読むべきマンガだとは思う。

死生観にしろ人生観にしろ、良きにしろ悪きにしろ、私はこの火の鳥から実に多くのものを感じ取った気がする。

それを忘れないために、また見返したい時の為に、どんなにボロボロになっても捨てられないシリーズである。



P.S

読むべき人が読めば、もっと得るものが多いのかもしれないなぁ。

そんなことを思ったりもする。

手塚治虫が仕込んだすべてを、自分が読みこめているかどうかが気にならなくもない。