日本人の心はなぜ強かったのか
斎藤孝 著
いやまぁ私が古い人間・昭和の人間と言われても仕方がない。
実にこの本に書かれていることに同感だからであります。
私のこの本との出会いは、かつて塾講師をしていた頃に、現代国語の問題集にその一部が載っていて、 その文章に遭遇した時にひどく同感したものでありました。
本書は、最近の心の問題について、過去には何故そんな問題が起きにくかったのか、を説明してくれている。
それが実に私には納得できるのである。
# もちろんそんなことは昔も決してなかったことではないのだろうけれど。
そうだよね、そうだったよね。なるほどね。
読んでいるとそんな思いが私の心の中にも起きる。
若い人たちから見れば、ある種の懐古主義的に見られてしまうかもしれないけれど、 まぁそれも仕方がないな。
# と、そこは素直に認めてしまう。
私だってひたすら同感と言いつつも、かつて昭和の時代、お昼休みのバレーボールを密かに避けていた私は、なんだか心が既に肥大化の傾向があったのだろうか?と ちょっと複雑な気分になったりもしたりして。
ただ、なにかモヤモヤしていたものが言葉として説明してくれた感があって、 私には、満足な一冊でした。
P.S
私には、定期的に読み返す必要がある本のような気がしてならない、、、です。