2023年11月17日金曜日

みたらしだんご

写真は、某高山方面の道の駅の写真である。

私は、この手のみたらし団子を見つけるとついつい買って食してしまう。

# 甘ダレじゃなくて、醤油ダレのヤツね。

それは、ただただ懐かしいからで。それは、、、

大学生の時、無謀にも仕送りなしの条件で東京へ行った。

上京してまだ間もなく、そんなアルバイトなどを選ぶなんていう余裕もなく、
部活の先輩から紹介されたアルバイトがこのみたらし団子焼きであった。

場所は、銀座の遊歩道。

高山と印刷されたハッピを着て、屋台を倉庫からゴロゴロ押して出して組み立てて、とにかく1日焼き続ける。

1日が終わると体中が醤油の臭いだらけになる。そんな仕事のアルバイト。
9時間ぐらい働いて、1日4,000円(交通費込)、土日二日働くと8,000円になった。

まぁ時間が空いた時にはツマミ食いは自由だったけれど、
そんな何本も食べられるものじゃないし、いい加減見るのも嫌気がさして食べたいとも思わなかったな。

それでも銀座がにぎわう時期には、2日で2,000本ほど焼くことになる。

1本50円。

日曜日の夕方にもなると、屋台のオーナーは、もうすぐ大台(10万円の売り上げ)に乗るぞぉと喜んでいたけれど、
焼いてる方はもうヘロヘロになったものである。

そんな半世紀近く前の想い出。

この味この食感は、私の大切なものを思い出させてくれる大切な一品であります。



P.S

この道の駅でみたらし団子を買って受け取りながら、そんな懐かしい話をポロっとしたら

アンタの方が焼くの上手なんじゃない?なんて言われたりしてちょっと盛り上がった。

この時1本90円。

50年も前に1本50円で売ってたのに、今時90円って、もっと高くてもいいんじゃない?

なんて言ったら焼いてたおばさん考えこんじゃった。

余分なこと言っちゃったかな。