京都の大学のある種のオーラを放っている教授と面会中、先日書いた「12人の怒れる男」と同時に「12人の優しい日本人」も見ておくべきであるという話になったのでさっそく観た。
タイトル通り「12人の怒れる男」から参照して作られた映画であることは既にお分かりであろう。
もう10年ほど前の映画である。
まだ、裁判員制度の話なんかは日本の巷にはなくて、あくまでも日本人が陪審員をしたらどうなるか、、、というテーマにしか過ぎなかったはずである。
が、冒頭からして、見ていて笑えるというか辛い映画であった。
さて、あえてネタバレは避ける。
難しくはないがストーリーがとても重要なのである。
私は、これを見終わって、とても怖かったのである。
人間というものは、如何に騙され易いかが観ていて思うのである。
中の役者の演じる人々のことではない。
観ていての私自身が、、、である。
この映画を観る時は、是非自分も13人目の陪審員になったつもりで観るべきである。
結果はどうであれ、きっと自分の不甲斐なさを感じ取る結果となると思われ。
「あ~、私には、裁判員なんかとてもなれそうにない。」
この映画を観終わった直後の私の正直な感想である。
P.S
しかし、、、、思うにつけ、、、
どんな推理小説を読んでも、どんなドンデン返しのドラマを観ても、その最後には、必ず結果が出されている。
そして、その結果を面白かっただ、面白くなかっただ、、、と楽しむものである。
ところが、陪審員・裁判員の役目は違う。
自分で結果を出さなくてはいけないのだ。
そしてその結果を出すべきデータが証拠であり、人の言う言葉である。
貴方は、そんなものを根拠に正しい結論が導き出せる自信がお持ちであろうか?
PM 01:32:25