2005年8月21日日曜日

セミは大器晩成と言えるか?


この季節になると、人生(セミ生)を燃え尽きた亡骸をよく見かける。

何年も地面の下で生き続け、最期の1週間ばかりを、太陽の下で飛び回り、泣き続ける。

そんなセミを思うと、ちょっと可哀想だとも思うけれど、それは辞めよう。

セミは、そもそも地中の生き物なのだ。

そう思わないと可哀想過ぎる。

しかし、人生の大半を地中で過ごし、それはまるでミミズのような世界のはずだ。

そして、最期が近くなると、セミは地上に這い出し、神様から飛ぶ力を授かり、

残りわずかな時間を幸せに過ごしているのであろう。

そう思いたい。


P.S

が、あへて、それを人間に置き換える、、、

人生を人は地上で生活している。基本的には、幸せに、、、である。

ところがフト気が付くと、自分に空を飛ぶ能力が与えられている。

その時、初めて空を飛ぶ幸せを感じるのである。

ところが、、、それと同時に悲惨なことも知るのである。

自分の命が、あと1週間。

そんな人間は、何をするだろう。

わずかな時間にその幸せを謳歌し、空を飛び回り、自分の生きている証を叫び続けるに違いない。

まるで、この晩夏、まさにセミがしているように、、、。



PM 08:12:55