2008年3月13日木曜日

女子大生会計士の事件簿


公認会計士や税理士、経理部員といった会計業界を目指している方。
簿記など会計の基礎を学び始めようとしている方。
会社の決算書や株式などについて興味のある方。

そういった方々には、この本が勉強の手助けになると思われます。
ぜひ一緒に、<会計>を舞台にした小説の世界を存分に楽しんでくださいませ。

     女子大生会計士の事件簿 山田真哉著

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以上は、この本を開くと、まず最初に目にとまる一文であります。

まぁ、あの「さおだけ屋は なぜつぶれないのか?」の作者であるからして
きっと楽しい本であろうと、ちょっと読んでみた。

# 決して、表紙のデザインに目を奪われたからではない。
# (と、思う。)

確かに、この本は、学術書、というよりは、小説である。
楽しく読める。ある意味、漫画的かもしれないけれど、まぁ、楽しく読める。

確かに物語は、会計士的な知識とも絡めてあるので、
私にとっては、それも楽しく読めた原因であろう。

ただ、会計のからくりをモチーフにした小説なので、
小説としては、面白いけれど、、、
会計の世界がすべてこんな楽しいものであろう、と誤解されそうである。

うんにゃ、私もその手の専門ではないので、明言は出来ないけれど、
会計という仕事自体、もっと地味で緻密で面倒な世界なのだ。

この小説に出てくるようなダイナミックな出来事は、異質な内容であって、
非常に稀なことなのだ。そう思うのだな。

それに、この一冊から得られる会計的知識は、とても少ないのも事実だ。
だから冒頭に書いた、「勉強の手助け」になれば、という作者の思いは、正しいかも。

もっともこの本は、そんな会計の世界の、ほんの一端を紹介したに過ぎず、
一見、無機質的な<会計>というものを楽しく、また、興味を惹き付ける目的であれば、
この本は、成功している。

お奨めというところには、及ばないけれど、、、短編小説を読む気分でいかか?
そんな本です。



P.S

けど、、、なんで女子大生なの?

この表紙の女の子のイメージで読み進むと、ちょっとギャップに苛まれたりして?

# ていう発言は、偏見って言われちゃうかぁ?