子供が小さかった頃、よく国際マラソンを観に行ったものだ。
我が家から、歩いて10分ぐらいのところがスタートから10kmポイントだった。
ただ観ているのもなんなんで、「ガンバって!」などと声をかけるのだけれど、
生で走っている人を見ると、どうも胸がつまって声が出なくなる。
涙さえ出てくるのだな。
あれは何だったんだろう?
その瞬間は、自分としては、そんなに感動している気分は感じられないのだけれど、
ただただ一生懸命な姿に、意識の深いところで、何か感じているような気がする。
でも、イマイチ何に感動しているのかが自分でもよくわからないのだ。
そして、10kmポイントだと、まだそんなに集団がバラけていなくて、
10分も経てば、全員が通り過ぎて行ってしまう。
# そして、家に帰って、録画しておいたVTRを見直して、
# 自分達が映っていないか見たりするんだな。(不謹慎な私)
さて、今年。ちょっとお出かけした。
わざわざマラソンを観に行くことをしなくなって久しいけれど、
なにせ名古屋市を東西に分断して行われるものだから、
時間を合わせて市内を移動しないと、とんでもなく待たされる事態に陥る。
事前に新聞で閉鎖予定時間を確認したものの、通行閉鎖ギリギリに難所を通過。
ホッとしたら、、、ふと、思い立った。
もうすぐ先頭が走ってくるのかぁ、、、
どうせここに居合わせたのも何かの縁だから、ちょっとだけ観ていくかな。
そう思って、車を駐車して、コース脇に立った。
閉鎖してからも、やはり先頭集団が走ってくるには、結構時間があったけど
けど、せっかくだから、、、とランナーを待った。
やがて、ヘリコプターの音が聞こえてくる。
まるで魚の水上を舞う海鳥のようだ。
あの下に先頭がいるんだろうなぁ、、、と。
来たっ! 道路の反対側で見ていたせいか、ランナーは遠い。
そのせいだろうか?昔のような感動が得られなかったのは。
けど、、、またフト思った。
一生懸命走ってんだもの、最後の一人まで見送ってあげよう。
そう思ったものの、実に私の立っている場所は、37kmポイントだった。
ゴールまであと5kmほどのところである。
でもって、このポイントとなると、実にランナーは、先頭と最後部は、
ものすごく離れているのだ。
まぁ、ランナーはバラバラと走ってくるので、飽きることはないのだけれど、、、
最後を見届けるのに1時間かかった。
何の為に、急いで閉鎖予定ポイントを通過したのだか、わかんねー。
ならば、もっと近いところで応援すればよかったなぁ。
無計画な行き当たりばったりな性格な私である。
P.S
けど、、、ほんに、何故か、マラソンの生には弱いんだなぁ、、、。
# 写真は、一部合成です。(そんなこと一目でわかりそうなものだけど、一応。)