アメデオ・モディリアーニ展(名古屋)が今日から始まった。
#(名古屋)とあるのは、今、東京の国立新美術館でもやっているのであります。
今まで私は、あまりモディリアーニの絵に興味がなかった。
というか、惹かれるものが余りなかったのだ。
だって、何となく誰でも描けそうな気がしません?
# 無謀な発言である。
だから、今回は、ちゃんと知ってみようと思った。
なにせ展示会に「神に愛された天才」というタイトルまで付くくらいなんだから。
彼は、病弱な身であった。
彫刻家を希望していたのに、彫刻の重作業が、彼には辛かったそうだ。
更には、肺結核であった彼は、飛び散る粉にも悩まされ、
彫刻は、扱いにくく、売りにくく、また、原材料が高かったせいもあって、
彼は、絵画へと移っていった。
そして、波乱な人生を歩む。
最終的には、一女をもうけながらも、飲酒、薬物の不摂生で35歳で没。
二人目の子供を宿していた妻も、二日後に後を追って自殺した。
しかし、彼の絵は、なんとも不思議である。
そもそも彼が生きていた時代には、既に写真というものがあった。
# 展示館にもモデルになった人のプロファイルが写真付きで並んでいた。
肖像画と言っても、中世絵画のように、そっくり描くことを目的としているわけではないのだ。
もっと描こうとするその人の、目には見えない部分を、例えば、
性格やそこから現われるしぐさを描こうとしたのであろう。
そう言われると、実に一枚一枚の絵に彼の想いが感じられる。
何をどう感じるかは、見る方にもよりましょうが、
そういう見方をすると、なんて奥が深そうな絵なんだ、、、
そんな感想を持ちました。
まぁ、私個人的には、部屋に飾っておきたくなるような絵はありませんが、
記念に100円で「おさげ髪の少女」を買ってきました。
一度、あなたもモディリアーニに挑戦されてはどうですか?
P.S
ちなみに音声ガイドもお奨めです。
美術展によっては、「パネルをそのまま読んでるだけじゃんかぁ!」って思うところもありますが、
今回は、借りてよかったです。
アナウンサーは、真野響子。ちょっと音は悪かったです。
でも、シロウトの私には、とても必要な解説でした。