とあるショッピングセンターの電気器具売場
ゲーム機売り場のコーナーでのこと。
小学生低学年と思われる男の子二人が、
展示されているデモ機でゲームをしている。
そして、後ろには、それを待つ母親がいる。
母親は、せかすわけでもなくゲームに興じる子供をただ見守っている。
貴重な時間を邪魔しないようにと、ただただ見守っている。
申し訳ない。いろいろ想像してしまう。
家ではゲームが禁止なのであろうか。ゲーム機自体がないのだろう。
それは父親が許さないのか?ゲーム機が買えないのか?
何気ないシーンのその裏には、きっと何かの事情がある。
せめてここでは楽しませてあげようという母の思いが感じられる。
彼は、キリよくゲームをし終われるのだろうか?
家に帰っても、ゲームがやりたくてモンモンとしないのだろうか?
私は終わってしまった人生での子供に関する葛藤が、
懐かしくもあり、哀しくもある。
ただただその家族の関係と生活がうまくいっていることを何故か祈ってしまう。
P.S
我が家は、遥か昔、ショッピングセンターのクジで
任天堂のファミコンが当たってしまったことがある。
子供が欲しがる前からファミコンが家に存在していたことが
我が子にとってよかったことかいけなかったことかは、
今となっては、わからずじまいである。