2023年8月5日土曜日

クスノキの番人

東野圭吾著

どうも東野圭吾の物語は、映画で観てしまって、原作を読まずに済んでしまっているけれど、

古本屋のランキングの上の方にあって、まぁ大きなハズレの可能性は低かろうと、つい手に取ってしまった。

さて、物語はこのクスノキはいったいどんな力を持っているのか?という謎解きから始まる。

主人公の玲斗はクスノキの番人にさせられたものの、そのクスノキの特性を知らない。

利用者達は知っているのに、何故かしっかりと教えてくれない。

したがって、その探求が物語の大枠となる。
しかし、この物語、私はこの主人公の成長が一番の見どころであると思う。

哀しい家族に生まれ、人生が堕ち始めた時に出会いクスノキの番人にさせる遠い親戚の千舟。

そして、この60歳を過ぎた千舟と青年の主人公の会話が実に楽しくうれしい。

何気ない会話の中に愛情や親しみも感じられ、そのユニークな会話も私にはスマートに感じる。

そして、彼は、少しずつ成長してゆき、最後には、、、

# ネタバレになる、ヤメとこ。

いささか秘密めいたものが必要以上に多いんじゃないの?などとも思うけれど、
ミステリー系の作家であれば、それも致し方なかろう。

そして、最後には、、、やはり涙を流させられた。

まぁ厚めの本なのに、一気に読めてしまうのは間違いない。

しかも、来年には、続編が出ると発表が。
間違いなく読むことになるだろうなぁ。

実に待ち遠しかったりする。



P.S

しかし、頭の中をすべてアップロードして、
それを他の家系の人間にダウンロードするって、、、

私は、出来そうもないなぁ、、、。

すみません、不純な人間で。