2026年1月11日日曜日

リボルバー

またまたまた原田マハであります。

前回読んだ「たゆたえども沈まず」は、ゴッホがメインネタだと思って読み始めたら、どちらかというと弟・テオの物語だった。

今回もゴッホネタだと思ったら、どちらかというとゴーギャンネタだった。

それにしても思うのは、、、

作家の原田マハは、キュレターでもあるわけだから、きっと基本的に史実部分はそのまま文献に残る事実であろう。

ただ、そこから漏れた史実的空白の部分をフィクションで埋めて小説に仕立ててくれているのが楽しい。

今回も、ゴッホは撃たれた事実はあっても、誰もその瞬間を見ていた人はいない。

であれば、そこをフィクションでダイナミックに創作してしまっているのが今回の小説である。

けれどこの小説の面白さは、そんな出来事だけではなく、様々な人々の回想から、過去の出来事が掘り起こされてゆく経過にワクワクしたりする。

# ネタバレ避けると実に曖昧な文章になってしまうな。

まぁ結論は、なにも史実の探求とその空白を埋めるフィクション物語ではなく、
人と人との運命的な出会いやその意外性を楽しめ小説でありました。



P.S

しかし、美術系のネタで、こういう小説が書けるものなんだなぁと、つくづく。

すべてがフィクションの推理小説やサスペンス小説よりも
少しでも美術系の史実が含まれている小説が、私としては好ましい。

ただこうなると、美術ネタとしてどこまでが史実で、どこからがフィクションかが
自分の知識としては問題になってくるけれど、

それは、私の日頃の真実を探求する努力にかかっているんだろうな。

それは、インターネット上での玉石混合の中での自分の振る舞いにかかっているように。