2012年3月7日水曜日

ホームレスと私 似たもの同士


私は、よく缶ジュースを飲む。

あへてメーカー名は伏せるが、そのジュースは、スチール缶であることが多い。

私は、一本の缶ジュースを長時間かけて飲む人間なので、

外出して車で飲んでいると、その飲み終わった空き缶は、

会社の駐車場まで戻ってくることになる。

そして、私はスチール缶に関してのみ、捨てるゴミ箱を決めている。

駐車場近くの自動販売機の横にあるゴミ箱である。

何故そこにスチール缶を捨てるかというと、

ホームレスと思われる人物が、定期的にそのゴミ箱を漁っているからである。

ホームレスの今までの人生には、それほどに興味はない。

が、私のゴミが、まだ少しでも役立つのなら、と思うのである。

いやむしろ、この空き缶をそのまま確実に廃棄するよりは、

その前にもうひとドラマをその空き缶に与えてやりたくなるからだ。

ホームレスの目に留まった空き缶は、潰され、ビニール袋に押し込まれ、

やがて、自転車に乗って去ってゆく。

その後に起きるであろうその空き缶に絡むドラマは、知る由もないが、

なにかと急激なエントロピーの減少には、少しでも阻止をしたいと考える私の哲学である。

ところが、、、である。

# 今日書きたいのは、ここからである。

今日もいつものホームレスがやってきた。

と、ところが、、、どこで手に入れたであろう粋なセーターを着て、さっそうとしているのである。

お、おい、おい、、、オレ、負けてないか?

いい加減、現場での雨と汗と埃にまみれた作業服姿の私は、かなりコキタない。

最近、そんな姿で居ると、何気に通り過ぎる若い女性の視線が、

私を避けているような気がするのは、私の被害妄想ではあるまい。

そして今この瞬間、世の女性達は、この二人のオヤジを見て

単に、何故かゴミ箱経由で手渡ししている二人のホームレスに見えているに違いない。

若い女性達よ、人間は見た目で判断するのは、軽薄すぎるぞっ!

と、あえて、叫んでみる。



P.S

しかし、そうなると、、、

人間的に、私がホームレスのアイツに勝っているとは限らない。

いやいや、ひょっとして彼は、空き缶集めが趣味な知的なオジ様かもしれない。

土俵がはっきりしない人間の中身なぞ、比較するものではないのだろうけれど、

私自身、ある意味かなりホームレスに近い、、、のは、間違いのない事実であろうな。

ま、いいや。