2022年12月22日木曜日

マルコムX

もう30年経つのだなぁこの映画が上映されてから。

黒人解放運動の指導者の一人として名を馳せた人物「マルコムX」。

彼の伝記的映画である。

当時、何かと話題になったけれど、私は映画館で観ることなく、そのタイトル・名前だけが深く記憶に残った。

この人生で観ておかなきゃいけないでしょと思い続けた一本であります。

それにしてもなんだかツラく重い。

# マルコムXについては、Wikiででも。

牧師の父を持ち、その父が殺され、児童養護施設から里親のもとで育ち、
いわゆるワルになり刑務所に入る。

そこでイスラム(正確にはちょっと違うようで)の運動組織に入り、
改心して黒人解放運動家として名を上げてゆく。

しかし、組織の師に失望し、組織を離れメッカを訪れ、再び主張を変え活動するも 、最後は暗殺されてしまう。

その一生の一生懸命さが伝わってくる映画ではある。

肌の色が単に周りと違うだけで、浮かばれない人生を送るハメになるという世界って 、いつになったら人類は卒業できるのだろうか?

そんなことを思う。



P.S

最後に、キング牧師のコメントが流れる。

「残念ながらこの国には今も、意見の相違を殺人という形で 解決しようとする人間が大勢いるのです。

 暴力を用いない解決法を学んでいないのです。」

この映画は、アメリカ映画であるけれど、日本も例に漏れていない状態であるのが哀しい。