2022年12月24日土曜日

歩いても 歩いても

今日は和モノで気分転換、と思ってフトこのDVDを観ようとした時に、

冒頭に是枝監督の文字が目に入って、思わず「しまったぁ。」と思ってしまってすみません。

いやなに、やはりきっと重いんじゃないか、、、と。

さぁこの映画、息子家族がお盆に実家に帰ってきた二日間の物語である。

もうまったくそれだけ。もうごくごく普通の生活が淡々と演じられる。

出演者たちのその自然さが、この映画の真骨頂であろう。

樹木希林、YOU、夏川結衣のその自然な演技には脱帽である。

しかし、何気ない自然な家族たちの様相には、やはりごく普通に裏があって

その裏が、これまた何気ないタイミングで会話の中に現れる。

それが痛い。

家族ならば、いや、家族だからこそ、痛い思いをすることになるのだろう。

他人同士の付き合いなら、そんな痛みは避けるはずで。

会話の自然とその表現の面白さを感じながらも、私にとっては、もうイタイイタイ。

やはり是枝監督でありました。

それにしても、モチーフがちょっとわかりにくいような気もしますが、

逆にものすごくいろいろなコトが含まれていそう、、、です。

# うん、無事ネタバレ回避。




P.S

私にとってもっとも痛かったのは、

夏川結衣発するひと言

「ちょっと休憩。」

なんだか私には、それがあまりにもわかり過ぎて、この一言がとても刺さった。

もう二度と観たくないな。


P.S 2

実に後日、また観ることになった。

が、セリフなどが事前にわかっていると、その伏線となる出来事や表情に新発見があって、これまた楽しめたり。

けど、内容的には、二度観たい映画じゃないんだけどな。

ふぅ。