原田マハ著
いやぁ、面白かった。
どこまでがフィクションで、
どこまでがノンフィクションなのか、
それがわからずじまいで読み進めていくのがまた楽しい。
なので読みながら、ついつい「えぇ~?」「マジ?」なんて言葉が出てしまう。
実に、キュレーターをはじめ、アート系の経歴を持った小説家は、こんな小説が書けるんだぁ、と感心しきりであります。
正直言って私は、ルソーの絵に対して、そんなに深い思いは持ち合わせていない。
けれど、こういった物語を読んでしまうと、今後、ルソーに対しての観方は大きく変わってしまうだろうと思う。
それにしても、ルソーの絵一枚でこんな物語が書けてしまうのもすごいけれど、
この小説のジャンルは、なんなの?
ミステリー?ラブストーリー?伝記だったり?
それらのすべての要素を取り込んで、伏線をすべてスッキリさせ、最後の瞬間まで、実に読後感もよかったりする。
# 恥ずかしいが嗚咽して泣いてしまった個所もあったことも隠さない。
構成は全11章からなり、最初は1~2章づつ区切って読んでいたのだけれど、
残り1/3は、もう一気に読み終わってしまった。止められなかった。
で、この本を読み終わって眠りについたその夜、実にいい夢が見られた。
それは、とても懐かしい良い夢。
# についての詳細はパス。
そのぐらい私の気持ちを快くした一冊でありました。
P.S
これを読んだ方は、、、
読みながら、思わずさまざまな絵をググったでしょう?
はい、私も結構いろいろググりました。(笑)
で、きっと思ったはず。
「やっぱりね。」って。
# でしょ?(笑)