百田尚樹著。
ちょっと気分が幸せになりたいと思って、背表紙のタイトルにつられて手に取って読み始めたのに、、、
なにこれ、星新一系を目指したわけ?
最後の一行でドンデン返しされる物語が19編。
どれも短編ですぐに結末を迎えます。
が、、、
星新一は基本SFネタだったのに対して
今回のこの物語はどれもどちらかと言えば現実感たっぷりのお話ばかりである。
それも決して良い方へドンデン返す物語ではなく、
どちらかと言えば、人生が取り返しのつかない状態に突き落とされるような。
なので最初の方は、面白おかしく楽しく読んでいたものの
次の悲劇がどんなだよー、とだんだん気分が悪くなってきて、ちょっと読み続けるのがツラくなってきたりも。
世の評価は、これを「面白い」と「不快」とに大きく分かれるんだろうな。
私の評価としては、2~3編なら面白いと評価しますが、
これが19遍も続いたら、、、やっぱ「不快」です。
これも百田ワールドなのでしょうか、、、
決して感動する内容ではありませんのでご注意ください。
P.S
最後の一編がタイトルの「幸福な生活」だったけど、
その終わり方は、、、最悪でした。
こんな物語に「幸福な生活」なんて題名付けないでよ。→ 百田殿