今回の構成も“楽園のカンヴァス”のように章ごとに現在と過去を行き来する。
今回のネタの対象作家は、ピカソ、そして、“ゲルニカ”
まぁ所詮基本フィクションであれば、物語として楽しめるわけだけれど、
過去のパートについては、その作家の生きざまが垣間見れるのが原田マハの真骨頂であろう。
今まで、ピカソと言っても、漠然とその様子、ウワサなどからイメージしていたわけだけれど、
ここまで詳細にドラマ化されれば、そのイメージは明確なモノへ変換される。
# それがいいのかどうかに不安が残るわけだけれど。
けれど、どーせ自分では調べきれないものであれば、
いっそ原田マハのイメージに乗っかってしまおうということにもなるわけで。
# いや大河ドラマだってそういうものでしょ。
そういう意味では、今回極めてピカソが身近に感じられたのは良かった。
現在パートについては、完全にフィクションがミエミエなので
ま小説として楽しめれば良いと思っているけど、
ちょっと今回は血なまぐさいシーンがあって、残念だったな。
苦労・困難さを強調させるには、手っ取り早かったのかもしれないけれど。
なので、どちらかというと私はやっぱり過去パートを読むのが好きであります。
過去パートの最後が、みんなそれぞれどうなっていったのかが気になりますが
それは自分で調べろよっ → 自分へ。
いや、面白かったですよ、今回も。
P.S
各章ごとに過去と現在を行き来していると、
その章での終わり方が比較的スッキリしているので、
「今日はここまでにしておこ」と思ってしまって中断することが多かった。
なので、読破するのに妙に時間がかかってしまった一冊でありました。
