2004年11月6日土曜日

人類にとってはツライ話のピサの斜塔

今日は、細かく写真解説。

左の写真の説明であります。

まず右側:ピサの斜塔であります。

実にこれは、話をし出すと長い。のでここでは割愛する。

がやっぱりちょっとだけ。

この斜塔、傾いた原因は、地盤沈下である。

三階まで作った時点で傾き始めた。ところが建築家は、各部の柱とアーチの高さで調節して何とかした。

が、その後も何度も工事を中断しながらも再設計を繰り返し、約200年もかけて完成させたのである。

最後の最後の頂上の部分は、地上に対して鉛直状態に戻っているのがおもしろい。(写真でもわかるかな?)

ちなみに左側の写真、上から

・最上部の通路。
・この斜塔、ほんとうは鐘塔なのである。その釣鐘群。
・そこに寝転ぶ女性達。ったく。
・塔上層階からの眺め。洗礼堂方向。
・釣鐘階を最上部から撮影

P.S

本来、この斜塔は、放っておけば倒れる運命にある塔なのであるとか。

現代になってさえも、それを莫大な予算と技術で斜塔のまま維持し続けているという事実がある。

最初の設計者は、地盤沈下の起こりやすいことも知っていたともいう。

まやかしで作り始めたものの、それを強行し続け、芸術となってからは、歴史的にその維持に人類の負担を強いられることとなった事実の象徴であるとも言う。

はじめついた小さなウソを隠し続ける為には膨大な労力を払うことになるのだぞ。

子供に諭すような内容を人類が地で実行している象徴であったりもしそうである。

PM 10:17:18