「緩和ケアとは、完治が望めない患者さんの心と体の痛みを取るため、
医者が最後まで寄りそう医療です。
緩和ケアというものがあってもなくても、
患者さんは、結局亡くなります。
だけど、その治療は、
患者さんとその家族に大きな力を与える事ができるはずです。
僕は、がんで亡くなる人をかわいそうだと思いません。
がんは死と向き合い、
残していく人達に別れを告げる時間のある病です。
もしも、きちんとした終末期のケアを受けられるなら、
その死は、決して不幸ではありません。
最後まで寄りそってくれる医者がそこにいるのなら、
僕はがんで死にたいです。」
以上、上記セリフは、 コミック 「ブラックジャックによろしく」 佐藤秀峰著
第8巻 がん医療編4 の末尾部分まるまるの引用である。
こういった内容は、不謹慎な発言にとられるかもしれない。
健康人の論理だと、言う人もいるであろう。
けれど、健康人の論理は、健康人だけのものではないはずだ。
いや、逆に正常な健康状態の時に考え、思いついたことは、
きっと正しいはずだ。
その健康人の論理を今のうちに心に焼き付け、 来るべき自分ががんになった時に、
わが心を失わないためにも この考え方を心奥深く沈めておこうと思った。
P.S
日頃、最後は、ポックリが楽でいい、と思っている。
が、ほんとうにそれでいいのか?と思えたりもする。
私にとっては、どちらも健康人の論理にしかすぎないかもしれない。
いずれ私にもどちらかがやってくるであろう。
けれど、どちらになっても大丈夫なような心の準備と
後悔しない毎日を送りたいものである。
PM 09:08:03