2005年9月8日木曜日

僕はがんで死にたいです。

「緩和ケアとは、完治が望めない患者さんの心と体の痛みを取るため、

 医者が最後まで寄りそう医療です。 

 緩和ケアというものがあってもなくても、 

 患者さんは、結局亡くなります。 

 だけど、その治療は、 

 患者さんとその家族に大きな力を与える事ができるはずです。 

 僕は、がんで亡くなる人をかわいそうだと思いません。 

 がんは死と向き合い、 

 残していく人達に別れを告げる時間のある病です。 

 もしも、きちんとした終末期のケアを受けられるなら、 

 その死は、決して不幸ではありません。 

 最後まで寄りそってくれる医者がそこにいるのなら、 

 僕はがんで死にたいです。」 

以上、上記セリフは、 コミック 「ブラックジャックによろしく」 佐藤秀峰著 

第8巻 がん医療編4 の末尾部分まるまるの引用である。 

こういった内容は、不謹慎な発言にとられるかもしれない。 

健康人の論理だと、言う人もいるであろう。 

けれど、健康人の論理は、健康人だけのものではないはずだ。 

いや、逆に正常な健康状態の時に考え、思いついたことは、

きっと正しいはずだ。 

その健康人の論理を今のうちに心に焼き付け、 来るべき自分ががんになった時に、

わが心を失わないためにも この考え方を心奥深く沈めておこうと思った。

 

P.S

日頃、最後は、ポックリが楽でいい、と思っている。 

が、ほんとうにそれでいいのか?と思えたりもする。 

私にとっては、どちらも健康人の論理にしかすぎないかもしれない。 

いずれ私にもどちらかがやってくるであろう。 

けれど、どちらになっても大丈夫なような心の準備と 

            後悔しない毎日を送りたいものである。

 

 PM 09:08:03