2006年12月7日木曜日

仮にあなたが高校3年生で、、、

仮にあなたが高校3年生で、、、
電車内で痴漢に間違われたとする、、、
警察に連れて行かれ、取調べの時に、こう言われたとする、、、

「認めなければ10日間、勾留(こうりゅう)され、学校には行けない」
「10日も学校を休めば、痴漢で逮捕されたことも明らかになり、卒業できない。
  認めれば、釈放され、裁判所で処分を受けても学校には分からないだろう」。
 
あなたはこの言葉に勝てるだろうか?
たぶん、真実が正しければ、必ず勝てると思う方もいよう、、、
 
けれど、、、
気の弱さで負けてしまう人もいよう、
気が強くて、呆れながらも、めんどくさくなって、負けてしまう人もいよう、
 
現実は、結構そんなに甘くなかったりもするのである。
 

P.S
私には、悔しい思い出がある。そんなことを思い出した。
私も高校生であった。何年生だったかは覚えていない。

雨の日、地下鉄に乗った。
いわゆるラッシュであった。
カバンと傘を両手に持ち、つり革にもつかまれず、
満員電車の中で電車の揺れに倒れないように必死だった。

降りる駅に到着し、電車のドアが開いた瞬間、
私の横にいた女性が、「キャァー!」と悲鳴を上げて、電車から逃げようとした。
私は驚いて彼女を見た。その瞬間、電車の外へ逃げながら振り返った彼女と目が合った。
が、同時に私は、すごいものも見た。
彼女が出口に逃げようと動き出した時、
私と彼女の間にわずかな空間ができた時、
私は、見たのだ。
何本かの手を。
彼女のスカートの下から離れていく、その驚くべき何本もの手の動きを。
信じられなかった。信じたくなかった。
 
私もその駅で降りた。
彼女は、ホームのベンチに腰掛けていた。
 
私は、その横を通り過ぎた。
両手にカバンと傘とを持ち、決して私は参加していなかったことを示したかった。
 
が、彼女は私の無実を信じてくれただろうか?
弁解の機会も与えられないまま、私は、一生拭いきれない無実の罪を背負った気がした。
 
 
PM 09:32:12