2023年12月7日木曜日

昔の映画館あれこれ。

映画館で映画が始まるまでの時間、妙に感慨に耽ることがある。

いやなに、遥か昔は、、、

そもそも座席に指定席はなかったし、
映画が始まるまで、場内が明るい時には、だいたいその映画の曲が流れた。

場内も常に出入り自由で、映画の途中に入場して、エンディングまで観て、
また頭から観て、「ここからは観たね。」と帰ってきたものである。

人気の映画の時には、上映中の暗い中で場内後方から空いてる席を探すのがひと苦労。 上映中にもかかわらずスクリーンの前まで行って、場内を見回して席を探す輩もいた。

複数人で行っても、隣り合わせで座ることが難しかったし、
映画の途中でも隣の席の人が帰ったりすると慌ててツレを呼び寄せたり。

映画館側も定員なんかを考えずに入場させていただろうから
劇場の壁沿いに立ち見も多かったし、通路に新聞紙を敷いて座り込んで観た経験も私はある。

それに、何が一番すごかったかって、タバコも場内禁煙じゃなかったりしたことだな。

今から思えば、なんて無法状態だったんだろう。

でも、その何でもアリアリがふと懐かしくなる。

# いや決してそんな状態には戻って欲しくないんだけれど。

ただ逆に、昔には観ながらのポップコーンは、あまりなかったような気がするんだがな。

最近でもやはり、隣の席で音を立てて食べられると、私はとってもイヤである。(きっぱり)

なんでもアリアリから、鑑賞環境の向上を求め、どんどん改善されてゆきながらも、
隣がポップコーンを食べる人間に当たるかどうかのギャンブル的要素の残る座席選択システムってどうよ、

と思ったりもする。
 
# ポップコーン専用席を作ってもらいたいものである。



P.S

何の映画か忘れたけれど、高齢になってから、母と姉とで映画を観に行ったことがあった。

映画が始まって暗くなると、「おむすび作ってきたから。」とおむすびを渡された。

# おいおいおい。

姉にとっては、映画鑑賞とピクニックは同次元のようである。