今から20年以上前、ディズニーに初めて行った時、初めて乗ったのが「カリブの海賊」であります。
どこも長蛇の列なのだけれど、入り口から比較的に近くて、列の消化が早そうに見えたからであります。
そんなトラウマを持つ私が1作目パイレーツオブカリビアン『呪われた海賊たち』が、
ディズニーの「カリブの海賊」を映画化と知れば、やはり観ないわけにいかないでしょ。
で、「カリブの海賊」を観た時には、
「ほぉ~、あのアトラクションのシーンのストーリーは、こんなだったのかぁ。」
と、それなりに感動した。
が、次に『デッドマンズ・チェスト』が上映された時、
「へ?まだ続きがあるの?」と思ったけれど、まぁ、パスした。
したがって、3作目の『ワールド・エンド』もパスでありました。
けれど、この連休にDVDで2枚続けて挑戦。
合計は、5時間以上にもなるんですね。あとで知って、その苦痛を納得。
結果、「惨敗」であります。
何回も眠りそうになって、寝てしまうとストーリーがわからなくなりそうだ、と思って
何回も中断して、仮眠を取り、再度視聴のくりかえし。
けど、やっぱりついていけなかった。
そもそも、長過ぎ。盛り上がりも少なく。
結果、何も残らない。まぁ、ハリウッド映画の代表ですね。
興行成績が良かったのは、根強いディズニーファンと
キャスト目あてのファン層のおかげなんでしょうか。
# と書くと、ディズニーファンにお叱りを受けるかな?
まぁ、そうでない方には、お奨めしません。
P.S
そもそもなんで私は、このシリーズを受け入れられないか、、、
というのには、ちゃんとした理由がある。
かつてディズニーの映画には、人の殺されるシーンは出てこなかった。
それが、ディズニーの映画に対する哲学でもあったのだ。
したがって、1982年ディズニー製作の『トロン』が上映された時に
大いなる論争が起きた。
ディズニー製作の映画の中に人が死ぬシーンが出てきたのである。
私も正直言って、映画館で観て、ショッキングだった記憶がある。
が、ディズニー側もわざわざ、
「これは人ではなく、プログラムを擬人化したもので、人の死ではない。」
というコメントを発したほどだ。
けれど、このパイレーツ・・・はいったいなに?
その哲学は、どこへ行ってしまったの?
もっとも海賊モノであれば、ある程度仕方のないことは理解できるけれども、
ちょっと、その高尚な哲学のDNAは、もはやディズニー映画には残っていないの?
古いオヤジは、そんな想いもあって、
この映画が私には、馴染めなかったのでありました。