母の日に、80歳の私の母とランチしながらの話題である。
母は、マンションに一人で住む。
その為に、どうしても人と会話する機会が少なくなるかもしれない。
そんな母が、ボケてきた、とのたまう。
# ま、確かにね。
けれど、彼女は言う。
世話をするべき相方は、先に逝ってしまった。
食事は、近くに住む娘が気にしてくれているし、
年金もそれなりにもらっていて、お金に困ることもない。
よく食べるし、比較的元気だ。
嫁・姑や近所の煩わしい関係もなければ、そんな人間関係に悩む必要もない。
好きな裁縫をして、テレビを見て一日が過ぎる。
「これ以上の幸せは、ないかもね。」と母は言う。
「けれど、、、だからボケてきたんじゃねーの?」
と言うと、大いに納得である。
”幸せ”が、人間をボケさせるなら、、、
人生に波風を立てない親孝行も、ある意味、罪であるかもしれない。
P.S
けど、、、私は、これ以上人生に波風は、いらないっス。→ 息子・娘へ